読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しほうはっぽう

頭の整理や記録のため、本や映画など

『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK〜』感想

「なぜか涙がでてくる」

そんな映画であった。

thebeatles-eightdaysaweek.jp

"The Beatles"
誰もがご存知、怪物バンドである。
小さい頃、父がよく車で流してた。
「パパ、古い音楽聴いてるなぁ」とモー娘。を口ずさむ幼稚園生だった私は、自分が高校生になってyer bluesをカバーしているなどとは思いもしなかっただろう。

60年代のイギリスに突如現れ、瞬く間に世界を圧巻したビートルズ
彼らは最強のアーティストであり、同時に最強のアイドルでもあった。

このドキュメンタリー映画では、そんな彼らの「凄さ」が伝わってくる。
それはもちろん彼らの凄さではあるが、それ以上に流行の凄さだ。
涙の理由は、きっとここにある。とにかく、目の前で起こるビートルズ現象が「凄すぎる」のだ。

ライブ会場で叫びまくる女たち。叫ぶだけでは飽き足らず、泣いて暴れて気絶していく。ある一回のライブで、病院行きが200人以上にも及ぶ始末だ。

たしかに彼らはかっこいい。ちょっとギークなマッシュヘアーにソフィスティケイトなスーツ。なんて女心をくすぐるんだろう。
それにも増して、ファン同士で「推し」のメンバーを競えるあの感じ。あの時代に生きてたら、きっと私も「ポールが一番可愛くてセクシーだわ!!」なんて叫んでた。

だが、彼らはアイドルでは終わらない。
険しすぎる20代を駆け抜けた4人は、急に髭を生やして大人になる。「もう俺らはお前らのアイドルじゃないぜ!」と堂々とアピールするかのように。
キュートなボーカルグループだった彼らはアイドルから自ら脱皮し、内面から音楽が滲み出た個人の集団として生まれ変わる。
そしてその姿に、それぞれ独立した人間としての格好良さを感じるのだ。

エンドロールの演出は、格好が良すぎてとっても憎い。

あの時代から50年経った今でも、わたしは彼らを聞いている。
アイドル像としてのビートルズではなく、純粋に彼らの音楽を。

ああ、Help!を聞かずにはいられないよ!

f:id:t12344nk:20170207150736j:plain

(わたしはこのアルバムのカバーがとっても好き。)

こうの